通貨の単位が消える向きで計算
仮定として1ユーロ=1.10米ドル、1米ドル=150円なら、1.10米ドル/ユーロ×150円/米ドル=165円/ユーロです。途中の米ドルが消え、1ユーロ当たりの円になります。現在の価格ではありません。
1米ドル=0.80ユーロ、1米ドル=100円の表記なら、100円/米ドル÷0.80ユーロ/米ドル=125円/ユーロです。表示の向きが違えば、同じ掛け算にはなりません。
20通貨の組合せは361通りではない
異なる二つの通貨を選ぶ組合せは、向きを区別しなければn×(n−1)÷2です。20通貨なら190組となります。A/BとB/Aの向きまで別に数える場合はn×(n−1)で380通りです。同じ通貨同士は除きます。
これは組合せの算数であり、ある会社の取扱いペア数ではありません。会社が両方の向きのレートを商品として提供する、あるいは190ペアをすべて提供するという意味でもありません。
計算値と約定できる価格を混同しない
日本銀行の裁定相場の解説も、共通通貨から算出する相場は便宜的な目安で、実取引の相場と異なる場合があることを示しています。取得時刻、流動性、Bid/Ask、数量と費用が異なる値をつなげないようにします。
単純な中間値の掛け算から、複数取引で無リスクの利益が得られるとは判断できません。売るとき・買うときの価格を分け、注文が同時に希望どおり成立する保証も置かないでください。
計算後の3つのチェック
- 結果の単位は、求めたい通貨/基準通貨になっているか
- 逆数を取ったとき、元の表記に戻るか
- 計算に用いた価格の時刻・売買方向・数量条件が揃っているか
実際のFX損益を求める場合は、理論レートではなく約定履歴と費用を使います。