1. 生活資金と、取引に使える資金を分ける
生活費、納税、返済、近く使う予定の資金を、FXの値動きに依存させないようにします。資産の一定割合なら誰にでも適切という一律の基準は置きません。取引しない選択も含め、自分の用途と損失への対応力を考えます。
入金した額と実際に持つ通貨数量は別です。同じ1,000USDの建玉なら、入金額を変えても同じ価格差の損益は同じです。入金の多さだけで、取引数量のリスクを小さくできたとは扱いません。
2. 予定損失は、約定保証ではない
仮定で150円/USDの買い1,000USDを149円で決済する予定なら、価格差の予定損失は1,000円です。急変して実約定が147円になれば、価格差の損失は3,000円。費用やスワップ等は別に確認します。逆指値で予定価格を登録しても、この額に固定されるとは限りません。
金融庁はロスカットが適用されても、相場急変時に証拠金を上回る損失が生じる可能性を示しています。予定損失、業者の強制決済基準、実際の決済結果を別々に扱います。スリッページへ。
3. 一注文ではなく、全建玉と予約注文を見る
100USDの新規注文でも、100回約定して未決済なら合計10,000USDです。複数通貨ペア、手動・自動注文、同じ方向の通貨の偏り、逆指値や未約定予約をまとめて確認します。注文ごとに小さいという説明だけでは不十分です。
一日の中止基準を設けても、以後の新規注文を止めただけでは既存建玉の損益は動き続けます。予約の取消と保有建玉の決済は別です。自動機能を止めた後に残る建玉・決済注文・必要資金を確認してください。
4. 損失後の操作と記録を、前もって決める
追加の新規注文を止める、注文一覧と建玉を確認する、通信やシステム障害時に公式窓口を確認する等の手順を残します。損失を取り戻すためだけに数量やレバレッジを上げないでください。やめる判断や休む時間も、条件達成より先に置きます。
価格・時刻・数量・費用・受払いと、予定からずれた理由を記録します。費用が既に約定損益へ含まれているかも確認し、二重控除を避けます。実際の損失が予定を超え得ることを残したうえで、取引の必要性を見直します。
取引前と停止後に見る、二つの記録
- 取引前:通貨ペア、保有予定数量、未約定の新規予約、予定決済価格、予定損失、悪い約定の損失例、必要資金を記録。
- 停止後:新規予約の取消結果、残る建玉、決済注文、実約定価格・時刻、損益・費用・スワップを確認。
たとえば新規予約を取り消しても、すでに約定した1,000USDの建玉は消えません。画面の「停止」表示だけで作業を終えず、約定・建玉・注文を別々に点検します。