最初に、表示単位・売買方向・金額に含まれる日数を確認
スワップの受払額は、公表額に対して自分の保有数量が何倍かで計算します。ただし、公表額がすでに3日分の合計なら、付与日数の「3」を再び掛けません。1日分の金額なのか、その付与日に受け払う合計額なのかを先に確かめます。
- 商品・通貨ペア:同じ米ドル/円でも、通常・ミニなどの商品区分を合わせる。
- 基準数量:「1万通貨当たり」「1Lot当たり」などの単位と、1Lotが何通貨かを読む。
- 買い・売り:自分の建玉と同じ方向の欄を使い、受取りか支払いかも確認する。
- 日付と日数:公表額の対象日、金額に含まれる付与日数、持越しの判定時点を合わせる。
DMM FXのカレンダーは、円換算した1Lot当たりの金額を表示します。通常・ラージ通貨ペアは1Lot=10,000通貨、ミニ通貨ペアは1Lot=1,000通貨です。米ドル/円なら通常のUSD/JPYとミニのUSM/JPYを取り違えないでください。ミニのスワップは通常と同一とは限らないため、通常の公表額を単に10分の1にして代用せず、ミニの欄を使います。

3日分の合計額と1日当たりの金額では式が違う
仮定:基準数量10,000通貨、保有数量2,000通貨。受取額を「3日分合計300円」または「1日分100円×3日分」とした場合、端数処理前の結果はどちらも60円です。以下のスワップ額は仮の数値で、現在の提示額や将来の受取額ではありません。取引できる数量は商品ごとに確認してください。
| 表示の意味 | 計算 | 受払額 |
|---|---|---|
| 3日分の受取合計300円 | 300円×2,000÷10,000 | +60円 |
| 1日分の受取100円、対象3日分 | 100円×2,000÷10,000×3 | +60円 |
| 3日分の支払合計-330円 | -330円×2,000÷10,000 | -66円 |
「3日分合計300円」にさらに3を掛けると180円となり、日数を二重に数えます。支払額も、自分の売買方向の公表値を使います。買いの値の符号だけを反転して売りの値に置き換えると、実際の支払いと合わない場合があります。
保有数量を変えたら、付与日ごとに計算して足す
仮定:すべて同じ商品・売買方向で、各公表額は10,000通貨当たりの付与日合計額。各行の数量を持越しの判定時点で保有し、金額はいずれも受取り、端数処理は不要とします。
| 付与順 | 公表合計額 | 対象数量 | 受取額 |
|---|---|---|---|
| A | 100円 | 2,000通貨 | 20円 |
| B | 0円 | 2,000通貨 | 0円 |
| C | 300円 | 1,000通貨 | 30円 |
| 合計 | 20円+0円+30円 | 50円 | |
最後の1,000通貨を全期間へ当てはめると40円、最初の2,000通貨を全期間へ当てはめると80円になり、どちらも合いません。増減した取引の約定時刻と、各回の対象数量を照合します。
1円未満の端数は、受取と支払で同じ処理とは限らない
GMO外貨の外貨exでは、スワップの端数は受取りの場合に切り捨て、支払いの場合に支払額を切り上げます。同社のFAQにある米ドル/円の計算条件は、3日分・10,000通貨当たり買い900.9円、売り-930.9円、保有20,000通貨です。
- 買い:900.9円×20,000÷10,000=1,801.8円 → 受取1,801円。
- 売り:-930.9円×20,000÷10,000=-1,861.8円 → 支払1,862円(損益では-1,862円)。
この数値は同社FAQの計算条件で、当日のスワップ額ではありません。支払側の「切り上げ」は、-1,861円にして支払いを減らす意味ではありません。端数の処理単位や計算の順序を含め、別会社・別商品へ同じルールを当てはめないでください。
付与日は保有した暦日数と一致しないことがある
DMM FXでは、各営業日のクローズ時点で保有していた建玉を翌営業日へ持ち越すと、営業日切替後にスワップが付与されます。カレンダーの日付は受取日です。土日分は水曜から木曜への持越しで原則木曜に付与されますが、各国の祝日などで前後します。曜日だけで3日分と決めず、商品のカレンダーで対象日を確認します。
翌営業日まで持ち越しても、銀行休業日の関係で受渡日が繰り延べられず、付与日数が0日分となることがあります。0日分の表示だけで受取り漏れとは判断できません。未確定の予定額は変更される場合があり、今日の金額をそのまま365倍して年間収入とする計算も、実際の受取額を示しません。
計算と履歴が合わないときの確認順
- 商品と通貨ペアを合わせる。通常・ミニの区分、買い・売り、表示通貨と基準数量を確認します。
- 付与日を合わせる。約定した日、持越しの判定時点、カレンダーの受取日を区別します。DMM FXの過去の公表額はDMMFX PLUSの[メニュー]→[スワップ履歴]でも確認できます。
- 各回の保有数量を合わせる。途中で追加・一部決済した建玉は、約定時刻と対象数量を取引履歴で確認します。
- 日数と端数を合わせる。日数込み合計を再び日数倍していないか、受取・支払と端数処理が正しいかを確認します。
- 口座に計上された受払額と照合する。相違が残れば、商品名・通貨ペア・売買方向・対象日・数量・該当履歴をそろえて取引先へ問い合わせます。パスワードは伝えません。
スワップの受取りがプラスでも、為替差損や取引費用を含めると損失になる場合があります。口座のスワップ欄だけで利益や資金余力を判断せず、評価損益・必要証拠金・維持率も確認してください。スプレッドなどを含む費用と損益の照合、スワップ比較の確認項目、保証金率・実効レバレッジ・維持率の違いも参考になります。
スワップの単位・日付・端数を確認できる資料
情報の基準日:2026年10月17日。金額や予定日、商品の取扱いは変更される場合があります。
- DMM FX:スワップカレンダー — 1Lot当たりの円表示、受取日、持越しと予定変更の取扱い。
- DMM FX:Lot(ロット) — 通常・ミニ・ラージの取引単位。
- DMM FX:ミニ通貨ペア・ラージ通貨ペア — 通貨ペアの表記と、ミニのスワップ額に関する条件。
- DMM FX:スワップポイントの付与がなかった場合 — 銀行休業日と0日分の関係。
- GMO外貨:付与されるスワップポイントの計算方法 — 外貨exの数量計算と受取・支払の端数処理。
- 金融庁:FX取引の仕組みとリスク — レバレッジ取引や証拠金を超える損失の可能性。