新規注文が成立すると、一つの決済注文が有効になる

IFD(イフダン)注文は、新規注文と、その新規注文でできる建玉の決済注文を一組にする方法です。決済には指値または逆指値のどちらかを指定します。新規注文が成立する前から、決済注文だけが独立して約定する仕組みではありません。

  1. 新規の通貨ペア・売買方向・数量・価格条件と、決済の価格条件を指定して発注する。
  2. 新規注文が約定すると建玉ができ、予約した決済注文が有効になる。
  3. 決済注文が約定すると、その約定数量の建玉が決済される。

新規が未約定なら、その注文による建玉はまだありません。決済注文が有効になっても、条件に達して約定するまでは建玉が残ります。発注受付、新規の約定、決済の約定を区別してください。

新規注文が約定した後に予約した決済注文が有効になるIFDの順序
新規注文の約定後に、予約した決済注文が有効になります。決済が有効になることと、決済が約定することは別です。

買い・売りと、指値・逆指値の価格例

仮定:発注時の米ドル/円のBid・Askはいずれも149円より高く151円より低く、数量は1,000米ドルです。新規の買い指値は149円、売り指値は151円とします。各注文が表の価格で全数量約定した場合の為替差損益だけを計算し、スワップ・手数料などは含めません。現在のレートや推奨する価格・値幅ではありません。

一組のIFDに指定する決済は、利益側または損失側の一つ
新規の注文予約する決済指定価格で約定した場合の為替差損益
149円の買い指値149.80円の売り指値(149.80-149)×1,000=+800円
149円の買い指値148.50円の売り逆指値(148.50-149)×1,000=-500円
151円の売り指値150.20円の買い指値(151-150.20)×1,000=+800円
151円の売り指値151.50円の買い逆指値(151-151.50)×1,000=-500円

買い建玉は売りで決済し、売り建玉は買いで決済します。利益側の指値だけを選んだIFDには、損失側の逆指値は含まれません。逆指値だけを選んだIFDにも、利益側の指値は含まれません。新規と利益側・損失側の両方を予約する方法はIFO注文です。

決済の指値・逆指値は、現在値ではなく新規注文の価格を基準にする

DMM FXのIFDでは、新規注文のレートを基準に決済の執行条件を選びます。149円の買いに対する149.80円の売り決済は、新規価格より高いため利益側の指値です。発注時の現在値が150円でも、149.80円が現在値より低いという理由で逆指値にしないでください。売りから入る場合は上下が逆になります。

DMM FXでは売り注文はBid、買い注文はAskで約定します。新規の買いはAsk、その後の売り決済はBidです。新規の売りはBid、その後の買い決済はAskです。チャートで価格に達したように見える場合は、注文の売買とチャートのBid・Ask設定を照合してください。

DMMFX STANDARDで発注する手順

対象はPC用のDMMFX STANDARDです。他のツールでは項目名や操作順が異なります。

  1. [選択]から通貨ペアを選び、[注文タイプ]を[IFD]にする。
  2. 新規の売買・数量・執行条件・注文レートを設定する。通常・ラージ通貨ペアは1Lot=10,000通貨、ミニ通貨ペアは1Lot=1,000通貨なので、通貨数量とLotを混同しない。
  3. 決済の執行条件と注文レートを設定する。利益側の指値か損失側の逆指値かを、新規注文の価格と売買方向に照らして確認する。
  4. 有効期限を設定し、[発注する]を押す。確認画面では新規と決済の両方を読み、誤りがなければ[注文する]を押す。確認画面を表示しない設定の場合は、発注前の入力画面で確認する。
  5. 注文照会で一組の条件と受付状態を確かめ、新規約定後はポジション照会と決済注文の状態も確認する。

有効期限は「今日中」「今週中」「無期限」「期間指定」から選びます。「今日中」は暦日の24時までという意味ではありません。営業日・夏冬時間で終了時刻が異なるため、画面と公式の期限案内で確かめてください。

逆指値を付けても、損失額は固定されない

149円の買いが成立した後、148.50円の売り逆指値が相場急変で148.20円で約定したとします。1,000米ドルの為替差損益は(148.20-149)×1,000=-800円です。指定価格から計算した-500円に損失が収まるとは限りません。新規の約定価格もずれれば、実際の価格で計算し直します。

注文を予約しても、約定、利益、損失の上限は保証されません。証拠金が不足した場合やシステム障害、相場急変も考慮し、発注後も残数量・証拠金の状況を確認してください。部分約定時に決済へ渡る数量や、変更・取消が及ぶ範囲は、業者・ツールの仕様によって確認が必要です。

取消・期限切れの後は、注文と建玉を別々に確認する

未約定注文の取消と、保有中の建玉の決済は別です。新規が既に成立している場合、決済注文を取り消しても、その操作で建玉がなくなったとは判断できません。有効期限が切れた場合も、注文の失効と保有状態を分けて確認します。

DMMFX STANDARDで未約定注文を取り消す操作は、[注文照会]で対象の[取消]を選び、確認画面の[この注文を取り消す]を押す流れです。対象が新規か決済か、一組のどこまでが取消対象かを画面で確認してください。処理中に約定する可能性もあるため、操作後に一覧を更新します。

IFDの状態ごとの確認点
現在の状態確認すること
新規が未約定新規と予約した決済の価格・数量・期限、取消対象。ほかの注文で保有している建玉と区別する。
新規が約定、決済は未約定建玉の売買・実際の約定価格・残数量と、有効な決済注文の数量・期限。取消・失効後に決済条件が残るかも確認する。
決済が約定約定履歴の数量・価格・時刻と、ポジション照会の残数量。注文一覧から消えただけで全数量の決済完了と判断しない。

DMM FXでは期限切れのほか、追加証拠金が発生した場合に未約定の新規注文が取り消されるなど、自動取消の条件があります。取消理由が分からないときは注文履歴の状態を確認し、注文番号を控えてサポートへ問い合わせてください。状況が分からないまま同じ注文を重ねると、意図せず数量が増えるおそれがあります。

IFD・発注・期限の参考資料

情報の基準日:2026年10月19日。操作・期限・数量単位は、記載した商品とツールの条件です。

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