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スワップポイント(スワップ金利)とは
FX取引における「金利」の概念をしっかりと理解しよう
FX取引では、外貨預金における「預金金利」と同じような意味として「スワップ」という用語が使われます。このスワップはFX取引における金利ととらえても良いのですが、少し意味合いが違っています。ここでは、スワップ(スワップ金利)についてその特徴や意味、注意点などを分かりやすく解説していきます。
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スワップ(交換)とは何か?
スワップとは日本語に直すと「交換」という意味になります。じゃあ、具体的に何を交換するのかというと、FXにおいて取引している通貨ペアの金利差を交換するのです。
FX取引は「証拠金取引」という取引で、たとえば、米ドルを買うというFXトレードをしてもそれは本当にドルを買って保有しているわけではありません。「円を売ってドルを買っている」というポジション(建て玉)をもっているに過ぎません。
スワップはこの「売った通貨の金利」と「買った通貨の金利」を交換(スワップ)するものなのです。
先ほどの例で円を売ってドルを買っているという場合、実際に取引をするとなると「円をどこかから借りてて、その円で米ドルを買う」といういような取引が行われることになります。
・円を借りてくる→円の金利を支払う
・米ドルを買う→買ったドルの分の金利を受け取る
そのため、円の借り入れ金利と米ドルの貸し出し金利との差を受け取る(支払う)ことになります。これがスワップ金利(スワップポイント)です。
スワップ金利の計算方法
たとえば、円と米ドルの通貨ペアで1万ドル分のドルを1ドル100円で買う取引をしたとします。
円の金利は年1%、米ドルの金利は年3%だとします。
この場合、1万ドル×100円分=100万円分の円を借りてきて、それで、1万ドルの米ドルを買います。
支払い金利=100万円×1%=年1万円
受取り金利=1万ドル×3%=年300ドル
となります。この場合「スワップ金利=(-1万円)+300ドル(円換算3万円)=2万円」となります。この2万円が1万ドル分の米ドルをFXで投資した時に受け取ることができます(仮に1年間保有した場合)
スワップ金利は原則として毎日計算されています(単純に上記が日割りされる形となります)。
スワップ金利の注意点 -金利を支払う場合もある-
スワップ金利の注意点としては、金利は受け取るだけでなく、支払う場合もあるという点です。先ほどの例では、買う通貨のほうが売る通貨よりも金利が高い為、スワップ金利を受け取ることができました。
しかし、逆に、買う通貨の方が、売る通貨よりも金利が低い場合はスワップ金利を支払わなければならない場合もあるのです。
スワップ金利がどのくらい発生するのかを知る方法
スワップ金利の金額を知りたい方は、取引しているFX取引業者のホームページ上で毎日公開されています。
スワップ金利(スワップポイント)の表示方法は、1枚保有時の受け取りスワップ金利が書かれています。
たとえば、米ドル/円で「10円」と書かれている場合、円売り・米ドル買いのポジションを1枚もっていると、10円のスワップポイントを1日で受け取れるという意味になります。逆に、「-5円」と書かれている場合は、1日あたり5円のスワップ金利を支払わなければならないという意味になります。
スワップ金利は業者によっても違う
スワップ金利の注意点として、FX取引業者による違いも見逃せません。たとえば、あるFX取引業者で「円/米ドル」のスワップが
買い:+5円
売り:-10円
などのようになっている場合があります。これは、「円/米ドル」を買ったときは1日に5円のスワップしかもらえないのに、売ったときは10円のスワップを支払わなければならないという意味になります。つまりその差は業者の利益となるわけです。同じ通貨ペアのスワップ金利が「買い」と「売り」の場合でなるべく近いFX取引業者ほど、投資家に対してより有利なレートを提供しているといえるでしょう。
ちなみに、取引所FX取引である「くりっく365」では、買いスワップ金利と売りスワップ金利が同額となっています。
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