1. 反対方向の価格損益という限定した例
費用・スワップを除き、同じ時刻と価格で1,000USDを150円/USDで買う契約と売る契約を仮定します。151円/USDで両方を決済すると、買い側の価格損益は+1,000円、売り側は−1,000円です。
これは同じ数量・同じ価格の対になる契約を説明する例です。実際の全参加者が同時に同条件で取引する、FXを利用するすべての経済活動がゼロサム、という主張ではありません。各利用者の売値・買値や費用も異なります。
2. 金利差を、将来の為替レートとしない
現在の二つの金利の差から『一年後にこの為替レートになる』と確定させることはできません。FXの受払スワップも、期間中ずっと一定で受け取れるとは限らず、受取りから支払いへ変わる場合があります。
仮定で1,000USDの買い建玉が一年間に合計10,000円のスワップを受け取っても、150→135円/USDで決済すれば価格損益は−15,000円。両者の合計は−5,000円で、別手数料・税金は含みません。実際の利回りや相場予測ではありません。
3. ヘッジの目的があっても損失管理は必要
外貨資産や支払いのリスクを抑える目的と、為替変動から利益を得る目的は別です。ヘッジは対象の通貨・数量・方向・期間が一致するか、途中の証拠金や決済費用を用意できるかを確認します。
株式、外貨預金、外貨MMFとFX建玉は同じ権利ではありません。『株式なら毎年5%』『FXなら公平なゲーム』『20倍で資産を効率よく守れる』という一律の前提を置きません。為替エクスポージャーとヘッジの限界へ。
4. 勝率ではなく、費用後の結果を記録する
建玉の数量、実際の新規・決済価格、受払スワップ、手数料、資金残高を記録します。勝った回数だけでは、負けた金額や費用を含めた結果は分かりません。
利益が出る仮定だけでなく、値動きと受払費用が両方不利になる場面を考えます。生活資金を分け、取引しない選択も含めて判断してください。